2016年7月25日月曜日

七七七!

7/23は渋谷7th FLOORで7インチ先行発売記念ワンマン「七七七」ありがとうございました!!



写真:鈴木竜一朗

出演:
古川麦(Gt. Vo.)
田中佑司(Dr.)
千葉広樹(Cb.)
谷口雄(Key.)
関口将史(Vc)
田島華乃(Vn)
ゲストDJ: KAZUHIRO ABO
音響: 原真人

今回、7インチレコーディング参加メンバーを中心に、弦楽の二人を加えた盤石な布陣で挑みました!

写真: 廣田達也

最初三曲はソロで、ここ最近のツアーでも使い始めたループを使ったパフォーマンス。




写真: 廣田達也

その後は田島華乃とのデュオ、古川麦トリオ、with谷口雄でのカルテット、全員参加のセクステット…一通りの組み合わせで新旧の曲たちを演奏、とても贅沢な時間!
ここ一年くらいで作った曲たちも一堂に会し、次のアルバムの姿も垣間見れたような…!
本当によきメンバーたちに支えられてます。


B面"Nightfall"でシンセ音など入れてくれたKAZUHIRO ABO、大学からの付き合いなので、最後に懐かしいリクエストいただきました!ナイスDJ!

(歌詞忘れた…)



今回もメンバー含め色んな方々に助けてもらって何とか出来ました、本当にありがとうございます。色々反省しながらも、たくさんのお客さんの暖かい拍手に救われました。写真・鈴木竜一朗、廣田達也、デザイン鈴木壮一もありがとう!

ライブ中にも散々話したけど、7インチ、最高の音に仕上がってるので、是非たくさん聴いてもらいたい!!
(正式な発売日はまたカクバリズムから発表予定です)

そして、これから8月はトリオやフジサンロク、カクバリ祭り、9月は名阪ツアーと台湾ツアー、古川麦ライブが続きます。今年中にはまたオーケストラのライブも画策してます。是非どこかの機会にまたライブも見に来てください!

【8月ライブ予定】



2016年6月14日火曜日

アンテロープのジャンベ

6/12ムリウイライブから、写真左の岩原大輔さん(右は中村翔くん)が叩いてるジャンベについて。

ある日叔父から連絡を受け、舞踏家だった叔母の遺品の楽器たちを譲り受けました。聞くとどうやらアフリカの楽団が来日の際に叔母にくれたもの?だとか、あまり叔父も詳細は覚えていない様子。
その中に二つジャンベがあり、一つはもう皮も破れて修理が必要で、もう一つはまだ健常。音は何とも言えずふくよかな、ジャンベにしてはかなり上品に思える音でした。

叔父からは「誰かちゃんと管理できる人の手に渡してほしい、ただしこの夫婦ジャンベは何があっても一緒にしておいてほしい」と、多分叔父自身をジャンベに重ねてか、大分しんみりとした口調で言われました。

ただ、正直こんな身元不明の破れたジャンベを引き取ってくれて、しかも大事に扱ってくれる人がいるのだろうか…と思いあぐねているうちに、案の定うちの民族系の調度品の一つに成り下がってしばらく時が経ちました。

その後、岩原さんと出会い、何度か演奏を共にして、何と無く直感的にこの人は大事に使ってくれそうだなぁと判断してお譲りしました。もちろんセットで。半ば押し付ける形で。

そこから半年強くらい。
リハで「これ麦くんからもらったやつだよ、初めて本番で使うんだ」と楽しそうに言う岩原さんをみて、なんだかこちらも無性に嬉しくなりました。
しかも不明だった身元まで大分調べてもらって、ガーナ生まれで、アンテロープの皮なんだーとか。

ガーナの楽師から叔母の手に渡り、今は岩原さんの手に。その楽器の音色が自分の音と交わり、時も場所も人も幾重にも交錯したあとに、一瞬の調和として出てくる音楽。とてもとても愛おしく感じました。

2016年2月18日木曜日

朝の文章(2014年11月)

すっごい久々の更新になってしまいました・・・。
これからちょくちょく文章も書いていけたらなーと思っているので、もう少しこのブログは活性化できるか、と希望は持っています。

ただ直近でネタがないので、今回は以前書いた文章をちょっとご紹介。(ライブレポとか本当苦手ですいません)

2014年11月に出演した朝の音楽会(『朝の、おんがく。vol.2 冬が聞こえる朝、ワルツの日。』)で特典だった新聞に寄稿した文章です。この文章を元にとある曲の歌詞は作られたりしています。





はじめての朝、あたらしい耳であたらしい世界を聴く。
二度と同じ朝はなく、二度とこの世界もない。
夢から覚めた寝ぼけ眼と耳と身体で、「昨日まで」の余韻に誤魔化されないように、慎重に、丹念に、朝を迎える。
 

大概、朝は「昨日まで」への執着を捨て去る前にやってくる。「昨日まで」は仕方なく、朝の下に潜り込み、あたかも一つの地表であろうとする。その振舞いは毎日繰り返され、マーブル模様の地層が出来上がっているのも知らず、私はまるで昔からよく知った顔として朝を迎える。
 

あたらしい朝を、そのあたらしさのまま迎えるためには、この地層を切り離さなければ、と思う。旅は人間が知るその最良の方法なのだろう。ただ時折、全くこちらの意思とは関係なく、地層は私を切り離す。不意に放り出されて迎える、何もない地平に浮かぶ一つの朝。